昼間だというのに薄暗い倉庫の中から聞こえるパキパキという音。
近づいて見てみると、一人の男が座って何かしていた。
私は男に聞いてみた。
「何されてるんですか?」
すると男は言った。
「見てわかんねぇべか?生姜割ってるんだべさ。
これが今年植える生姜の種になるんだべさ〜。
競走馬と同じさ〜。
競走馬も代々速い馬の血を受け継いでいくだろ?
あれと同じで生姜も代々いい生姜の遺伝子を受け継いでいくんだべさ。」

チャン〜♪ チャララ〜ンチャンチャランランラ〜ン♪♪(瞳をとじて
って、
わざわざこんなもん作るんじゃない!って話ですが、とにかく生姜を割っていたわけですね。
ちなみに、高知の人は、「だべ」とか言いません。
さてさて、

はい。これが農協の予冷庫から取ってきた生姜。
これは去年の秋に収穫した生姜です。
出荷用とは別に分けて、種用として農協に保管してもらっていたんです。
で、これをですね、私のこぶしぐらいの大きさに割っていきます。
お前のこぶしの大きさなんて知るかよ!って言われそうですが、あなたのこぶしの大きさとそう変わりないと思います。
だって、同じ人間だもの。( ̄∇ ̄)(相田みつを風
なんか今日のボク絶好調だな〜。|* ̄∇ ̄|ニヤッ
って、
首を傾げるんじゃない!!でね、(強引に話を戻す)
生姜をこぶしぐらいの大きさに割って
それを、まだ植え付けまでには日数があるので
もう一回農協の予玲庫に持って行くわけです。
ちなみに、生姜の植え付けは三月下旬からです。

これも一応、割り方というものがあって、適当に割ればいいというものでもないんですよね。
上の写真は以前にも使った、生姜収穫時の使いまわし画像なんですが
緑色に見えているのが、手袋をした私の手。
その私の手の辺りが生姜の一番最初の部分というか、元の部分なんですよね。
生姜の種は、元の部分に近づけば近づくほど力があるとされていて
生姜を種用に割る時は、元の部分は力があるので小さく割って、
先の方の後からできた部分は、力が弱いので大きく割ったりしています。
で、そうやって割った生姜を植えるわけですが
秋までには大体、約4〜5倍ぐらいの大きさになります。
ま、こんなことを誰が興味を持って読むのかって話ですが。 ̄▽ ̄;)
生姜農家をやっていても、生姜というものは土の中に埋まっている物なので
生姜の姿を見ることというのは、収穫時と、この植え付けの時期しかありません。
なので毎年この時期、生姜の種を割っていると、
家を出た自分の子供が正月に帰ってきたかのような感じで
なんだか嬉しいような妙な気分になります。(苦笑
とかなんとかいい感じのことを言いながら、
我が子をパキパキと割っていくんですがね。( ̄∇ ̄)
たまに、
「んぬぬ〜〜っ」
とか言って思いっきり力を入れたりして。 ̄▽ ̄;)
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